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塾長ブログ.....思いつくまま そのままに。

中学生になるという事...中1ギャップについて考える

小学校も中学校も卒業式が終わりました。
当教室の小学6年生も来月から中学生です。
 桜②.jpg
小学校と中学校は通う学校が変わるだけでなく、いろいろな事が変わります。
「中学校は違う」と誰しもが思っていますが…。
何がどう変わって、それが子供たちにどのような状況をもたらすのでしょうか、またどのような影響を与えるのでしょうか。
 
あるアンケートによると小学6年生の保護者が捉えている「“中学生”“中学校”」の「“小学生”“小学校”」との違いとして次のような事を回答しています。
「勉強は、早く・厳しく・成績が明確に判定される」
「心身の成長が著しい一方で、小学生活より学習時間・部活動等で拘束される時間が長く自由度が
減る生活で疲れやストレスが溜まる」
「人間関係は、部活動のタテ関係や広域から通学する生徒の集団となり友達関係が大きく変わる」
「新たにケイタイのメール等での付き合いも多くなる。付き合い方が変わる」
などをあげています。

英語の勉強.jpg

まず勉強の面から考えてみましょう。
「英語」という新しい教科が始まります。
学習指導要領の改訂以降 小学校でも「初歩英語」の時間を取り入れて来ましたが、みんなで楽しく遊びの延
長線上でやっていた「英語」と比べ中学の英語は文法が主体の学習となります。
算数は数学となり代数が出現したり公式を覚えたりと飛躍的に難しくなって行きます。
 
定期テスト(中間・期末)が行われ順位も発表されます。
テストの点数だけでなく、提出物や授業態度等を含め総合的に成績が判定される。
小学校の2段階評価(川崎市公立小学校)から5段階評価へ、5段階の評定も各教科4項目(国語のみ5項目)の観点評価で詳細な評定へと変わります。
 

数学授業.jpg小学校のように担任の先生が全教科を教えていた授業も、中学校では教科別に指導する先生が変わり、授業の進め方や板書の仕方も違うため、ノートのとり方や授業の聞き方も変えていかなければなりません。
 
小学校と同じ意識で、先生と一緒に練習していくなどと思っていたら、授業に取り残されていくのは明らかです。
以前にも増して意欲的に学習していかないと、気付かないうちにギャップの狭間に落ちることになります。
 
そして、いち早く中学校の勉強に慣れた友達と次第に差がつき、それが具体的に数値化され通知表の差となって表れ、目に見える現実として本人に突きつけられショックを受けることとなります。
 
キーワードは「自立」です。
まだ中学生ですから誰かに頼るのはOKです、しかし誰かがやってくれると言う意識から自立する事が大事です。
 
 
次に心身の成長と将来社会人となる為の練習期間(機関)としての中学校を考えてみます。
 
中学校では小学校の私服での通学から、常に制服を着て生徒手帳を持ち、そして校則というものに従わなければなりません。
将来 社会のルールを守り安全に生活していく為の練習です。
 生徒5人.jpg
部活動では、先輩との上下関係に気を使い、子ども扱いで ある意味守られていた小学校の環境から急に「自立」を求められ、自ら考えそれを行動に移していく勇気が必要となります。
 
また思春期と重なり反抗期にもなるでしょう。同時に成長期でホルモンのバランスが乱れ体調を崩しやすい時期に部活の朝練・放課後練・土日の試合などで、まだ身体が出来ていない1年生は疲れがたまり、自分のキャパを越えてしまう事もあるかも知れません。
 
 
good③.bmp勉強と学校生活の両面で、自分で考え自分で判断し、そして計画的に行動する習慣を養う勉強の場でもあるのが中学生活です。
 
勉強の面でも生活の面でも人間的にも『中学生』に自然には成れません。
意識的に中学生にならなければなりません。成らせてあげなければなりません。
生活スタイルにきちんと沿って中学校生活を送らせるためには、学校任せにするのではなく、家庭や塾でもしっかりフォローしていく必要があります。
 
当教室でも、知識や学習方法を教えるだけでなくご家庭と一緒になって全ての生徒の後押しをしていきます。
 
当教室の“モットー”としているように、塾生に対し受験の合格だけを最終目標にいたしません。
いずれ親の手をはなれ自立する子どもたちの、何かに夢中になれる夢と希望を一緒になって育みます。
将来みんなが社会に出た時、頑張れる大人、自立した本当の社会人となれる事を思い描き、その一助となれる教育を実践して行きます。

それが本当の教育….と私は考えています。




神奈川県公立高校入試状況(29年度入試)

先週の火曜日2月28日に神奈川県公立高校の合格発表がありました。
今年の入試は、どのような状況だったでしょうか。
 
公立中3生の卒業人数は2005年以降 全体的に減少の傾向にあります。
昨年10月の進路希望調査によると卒業予定者数は69,965名で前年よりも404名の減少。
一方高校等進学希望者数は67,455名・前年対比で766名減と卒業予定者数よりもさらに減少で高校等進学希望率は96.4%でした。
 
前期・後期制を一本化した入試制度改革から5年経ち、今年は神奈川県公立高校再編計画の初年度にあたる入試という事で、どんな変化があったのか…..。
 
数字データを含めた詳細は、「教育情報」のページをご参照ください。

高校入試山(マンガ).jpg


合格発表


教室は笑顔でいっぱいです。
 合格おめでとう.jpg
今日2月28日は、神奈川県公立高校の合格発表の日です。
 
今年も塾生全員が第一志望に合格することが出来ました。
おめでとう!!  本当に嬉しいです(^o^)/
 
入試直前まで みんなよく頑張りました。
やるべき事を全てやり遂げ、2月15日の公立受験に望みました。
 
併願私立高校の合格が既に出ているとは言え、公立が第一志望の生徒たちは 今日の発表までドキドキの連続でした。
 
全員合格 !!
 
ほんとうに本当におめでとう happy01  よかったね scissors




プレミアムフライデー


いよいよ今日から「プレミアムフライデー」が始まったそうですが、その盛り上がり具合はどんな様子なのでしょうか。
  時計3時.②jpg.jpg
プレミアムフライデーは、政府および経済団体連合会が中心となって推奨する「毎月末金曜日(フライデー)は普段よりもプレミアムな生活を送ろう」という個人消費を喚起するキャンペーンです。
午後3時に仕事を終え、夕方を買い物や旅行などに充て、ゆとりある生活を送ることを推奨し、給与支給日直後に該当しやすい月末金曜日に実施することを提唱しています。
 

飲み会.jpg過労死やブラック企業などの話題がニュースで取り上げられるように、働きすぎる日本人って、誰かが音頭をとって率先して始めない限り午後3時に仕事を終えて余暇を過ごすなんて事はなかなか出来るものではないでしょう。
 

しかし、よくよく考えてみると、3時に仕事を上がったサラリーマンに余暇の場を提供するために働く人達にとっては「プレミアムフライデー」の一つの目的“ゆとりある生活を送る”なんて筋違いかも知れません。
物販店や飲食店など逆に以前よりも仕事が忙しくなり働きすぎる結果、余暇が遠のいてしまうかも知れません。
 

買い物.jpg個人消費を喚起すると言う目的に関しては、売り上げが増進し企業の収益が上がり、結果として税収が増え給与のレベルも上がる可能性はありますが、そこで働く人の余暇は果たしてどうでしょう。
 
さまざまな意見があるのも事実です。
「月末の忙しい時期にそんなに早くは帰れない。」と言うサラリーマン
「午後3時に会社が終わったら、すぐ飲みに行こうなんて人はいるはずもなく、家族がいる人なら帰ってしまいます。会社近くの飲食店は素通りしてしまう」と危機感を募らせる飲食店主
「早く家に帰ってもやる事がない。」
…などなどのニュース記事がありました。
 

働く人.jpg
いずれにせよ働きすぎる日本人は月末の金曜日だけの話でなく、また政府の推し進める「働き方改革」の主導だけではなく、労働時間を短縮しても成果を上げる効率よい仕事をして欧米諸国のような、余暇を大切にエンジョイライフを満喫する国民性になれるとイイなぁ なんて思います。
 
さてさて、「プレミアムフライデー」は定着するでしょうか。





「かぐや」の運命

ある観測衛星のデータを解析した結果、“地球から流出した酸素イオンが月に達していた”と言う内容の論文が大阪大などの研究チームにより「ネイチャー・アストロミー」に発表されました。
 地球&月.jpg
このデータをもたらした観測衛星は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた月軌道周回衛星「かぐや」です。
 
太陽風に晒された地球の酸素イオンは、太陽から遠ざかる方向に集中して流れ、地球を周回する月が満月の前後の集中域を通過した時に地球からの酸素イオンの増加する傾向が「かぐや」の観測データを分析して分かったそうです。
 

かぐや②.jpg地球では24億年前頃から酸素の量が増えだしたと言われており、このころから月は地球からの酸素イオンを浴び続けていた可能性があるとして、大阪大の寺田健太郎教授は「月の土には太古の地球の大気の痕跡の一部が保存されている可能性がある。」と記事にありました。
 
これは大変な発見で、アメリカのアポロ計画で月から採取し地球に持ち帰った砂や石には地球由来の酸素イオンが含まれると解釈され、地球の起源についてのこれからの研究が待たれるところです。

 
さて私のもう一つの関心事ですが、月探査の周回軌道衛星「かぐや」は2007年にJAXAにより打ち上げられました。

かぐや①.jpg月に帰る「かぐや姫」をイメージして命名され、月の上空100kmを周回し多くの観測データを地球に送って来ました。
そのデータを永きに渡り分析した結果前述のような貴重な結論(仮説)が立てられた訳
ですが…。
 
科学的に高い価値のあるたくさんのデータを地球に送り続け活躍してくれた「かぐや」は、2009年にその役目を終え、月面に計画落下したそうです。

「かぐや姫」は、月に帰ったのです。

 

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