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31年度版「神奈川県公立高校偏差値ランク表」(2019年春)

【 神奈川県公立高校 R2年度(2020年度)入試用資料 】

平成31年度(2019年度) 公立高校合格者追跡調査結果による最新版偏差値ランク表です。
採用する模試により高校別のランクは異なります、ひとつの目安とお考え下さい。


31年度偏差値ランク表.jpg

※ 神奈川県公立高校入試の選抜基準はS値です、偏差値はあくまでも目安のひとつです。

画像上でクリックすると拡大できます。




神奈川県公立高校入試状況(2019年度)


今春実施実施された神奈川県公立高校の入試がどのような状況だったか、数字で振り返ってみます。

神奈川県の公立中3生は2013年まで増加傾向でしたが、以降2016年まで7万人前後で増減を繰り返していましたが、2017年・2018年と減少に転じています。
2019年の卒業者数も前年より484名少ない68,656名でした。
また、10月の進路希望調査の段階での進学希望率は昨年より下がって96.2%(昨年96.7%)でした。

実際の出願は、全日制募集定員42,810名(昨年比233名減)に対し、最終応募者数50,887名で応募倍率は1.19倍、一昨年・昨年に続き低下の傾向です。
高校別の倍率を見ると、昨年に続き二極化がはっきりと現れ人気校の倍率が昨年より上がったのに対し、応募者が募集定員に満たず二次募集をかけた学校が34校と昨年を上回りました。


応募倍率トップ10 (普通科)

 
 
2019年度(普通科).jpgのサムネイル画像






















普通科の倍率トップは今年も横浜翠嵐で、2008年の入試制度改革以降トップを維持し続けています。
トップ10の人気校はほぼ常連校が占めています。その中で横浜緑ヶ丘が毎年順位を上げ今年は2位に浮上してきました。





応募倍率トップ10 (専門科 / コース等)

2019年度(専門).jpg





















専門系の科・コース別では、昨年から若干傾向に変化があり倍率上位には専門色(職業色)の強い科・コースが現れ倍率の高い人気校となっています。
現在進行している高校再編で、普通科系専門学科や総合学科の転換が進められたことがひとつの要因と考えられます。




学習指導要領の改訂にともなう高校の履修科目の変化


学習指導要領の改訂にともなう高校で学習する教科(科目)が、一部変更になることを以前blogに書きましたが、問い合わせが多かった事からこちらのページにも書き添えておきます。

2020年度の大学入試制度の改革をアタマに高大接続の三位一体の大きな改革が実施されます。

blog ⇒ 高大接続の「三位一体改革」

blog ⇒ 学習指導要領の改訂



2019年度から2021年度の移行期間を挟んで、2022年度より実施される高校の学習指導要領の改訂ですが、
各教科のうち履修科目の変更がある教科について下の一覧にまとめました。
新たに「理数」教科が新設されます。

2020高校・指導要領改定一覧.pngのサムネイル画像
【国語】

科目の構成が全面的に刷新されます。
重点的な指導項目として「言語能力の確実な育成」をあげています。
必修科目となる
○現代の国語…実社会・実生活に生きて働く国語の能力の育成
読書.jpg○言語文化…上代(万葉集の歌が詠まれた時代)から近代につながるわが国の言語文化への理解を深める。

それぞれ2単位ですが、国語総合が「2単位まで減可」となっていますので、上記2科目が増となるも可能性もあります。



【地理・歴史】

上表のように従来はそれぞれの科目Aのみ必履修だったものを「地理総合」・「歴史総合」として必履修科目とする。

日本史・世界史が統合されます。
世界との結び付きがさらに強くなる情勢の中、歴史総合においては18世紀以降の日本と世界の動向を関連づけて学びます。


【公民】

新たに「公共」が新設され必履修科目となります。
科目新設の目的は、選挙権年齢が引き下げられ高校生への主権者教育の重要性が増していること、安全保障や国家主権など現代社会の課題を多目的に考察・解決する力を育成する為とされます。
これまでの“現代社会”“倫理”“政治・経済”の一部の内容も引き継ぎます。
数学.jpg

【数学】

「数学C」の復活(以前のものとは単元構成が異なる)
現行の数Ⅲに含まれる“平面上の曲線と複素数平面”が数Cに移動する。
現行数Bの“ベクトル”が数Cに移動、これにより単位数も変更となります。


小学英語①.jpg
 【英語】

「英語コミュニケーション」と「論理・表現」の2本柱で構成されます。
低いとされる日本人の英語力を総合的に向上させる事を目的とし、基本の聞く話すのコミュニケーション力を養う「英語コミュニケーション」と、スピーチ・プレゼンテーションなどのアウトプットを重視した言語活動の向上を目的とした「論理・表現」の2部構成。

文科省は高校卒業までに学ぶべき語彙数の目標を現行の3000語程度から、4000~5000語程度に拡大としています。


【理数】

化学式.jpg教科横断型の新しい教科を設置
教育的成果の大きかったSSH(スーパーサイエンススクール)での学習を一般の高校でも取り組めるよう教科として新設。

理数探求…生徒が自分たちで協働的に研究を進め論文の形にまとめ発表する。


   大学入試制度改革と高校の学習指導内容の変化(その1)





31年度神奈川県公立高校 募集定員発表

神奈川県公立高校の来春(平成31年度)の入試募集定員が県教委から発表されました。
 
全日制の当初募集定員は43,077名で昨年より216名少ない募集となります。
31年度はすべて県立高校からの削減とし、市立高校は削減しません。
 
毎年各高校別の募集定員は見直されますが、来春の中学卒業生数と地域別の流入出人口を
加味して決定されます。
全体では減であるものの学校(地域)により定員増の学校もあります。

全日制定員比較
30年度 卒業者数     68,878人                   募集定員43,293人 前年比較 -555人
30年度 卒業者数(予測)68,280人(-598人)  募集定員43,293人 前年比較 -216人


○当教室の近隣(旧川崎北・川崎南学区)の主な高校の募集定員の推移と昨年比較
<全日制 (普通科・専門学科・総合学科)>
 
  募集定員  (名)
28年度
(2016年度)
29年度
(2017年度)
30年度
(2018年度)
 31年度 
(2019年度)
昨対増減
多摩 277 278 278 278  0
生田 317 358 358 398   +40 
麻生 318 318 318 318 0
百合ヶ丘 357 358 398 358   -40 
市立高津 278 278 278 278 0
生田東 357 358 318 318 0
川崎北 317 358 358 318   -40 
397 398 358 358 0
麻生総合 278 230 230 230 0
           
新城 267 268 268 268 0
市立橘 198 198 198 198  0
住吉 358 358 358 358  0
県立川崎 230 220 225 225 0
市立川崎 158 38/160 38/160 38/160 0 ※
※ 市立川崎は、全体の募集定員は160名ですが併設型中学校からの入学者(入学試験を行わない)
  が120名(編転入2)、よって新規の高校入学者選抜の募集は38名となります。
  数名の増減は転編入定員の差です。


これが倍率にどのように影響するかが受験生の一番の関心事だと思います。
神奈川県全体の実質倍率の推移を年度別に下表にまとめておきました。

形態 年度 募集定員 実質倍率
前期選抜
+
後期選抜

< 合計 >
2008 39,440 名 1.17
2009 39,890 名 1.21
2010 41,642 名 1.22
2011 40,369 名 1.22
2012 41,410 名 1.21
< 共通選抜 > 2013 42,560 名 1.18
2014 43,959 名 1.18
2015 43,504 名  1.19
2016 43,959 名 1.21
2017 43,848 名 1.20
2018 43,293 名 1.20
2019 43,077名 ?

神奈川県公立高校再編計画①
神奈川県公立高校再編計画② はこちらをご参照ください。

31年度入試の変更点はこちら

31年度志願倍率 (最終版)




神奈川県公立高校再編計画 ②

神奈川県教育委員会は、「県立高校改革実施計画(Ⅱ期)」を発表しました。
2016年度から10年計画で始まった再編の第2期として2020年度~2023年度にかけての計画になります。
 
≪再編計画の骨子及び①はこちらをご覧ください≫
 
入試に関わる再編の内容を下記にまとめました。
 
【学科新設・改編】
○  神奈川総合高校に2021年度から“舞台芸術科”を新設
○  横須賀工業高校に2022年度から“建設科”を新設
○  海洋科学高校は2022年度から“船舶運航科”“水産食品科”“海洋無線技術科”“海洋資源環境科”を新設
   船舶運航科は既存のコースを学科として設定するものです。
【募集停止・統合】
○  瀬谷西高校は2021年度から募集を停止、在校生の卒業とともに瀬谷高校に統合します。
○  逗子高校は2021年度から募集停止、在校生の卒業とともに逗葉高校に統合します。
○  相模原総合高校は2021年度から募集停止、在校生の卒業とともに城山高校に統合します。
○  厚木商業高校は2024年度から厚木東高校と統合、在校生は2023年度末に厚木東高校校地に移動します。
 厚木東高校は2024年度から普通科・総合ビジネス科併設校となります。統合によって募集定員の削減  が見込まれます。
 
県教委は「少子化社会における適正な規模等に基づく県立高校の再編・統合に取り組む」とした重点目標の具体化として策定されたものです。

 

学習指導要領の改訂

10年ごとに見直され改定が行われる(新)学習指導要領の実施時期が近づいています。
全面改定実施は、小学校が2020年度、中学校が2021年度、高校が2022年度の予定です。


今回の改訂に関して、その基本的な考え方を文部科学省が発表しています。
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○ 教育基本法、学校教育法などを踏まえ、これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を活かし、 子供たちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成。その際、子供たちに求められ る資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する「社会に開かれた教育課程」を重視。

○ 知識及び技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランスを重視する現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成。
○ 先行する特別教科化など道徳教育の充実や体験活動の重視、体育・健康に関する指導の充実 により、豊かな心や健やかな体を育成。

○ 高大接続改革という、高等学校教育を含む初等中等教育改革と、大学教育改革、そして両者を

つなぐ大学入学者選抜改革の一体的改革の中で実施される改訂。(高校)
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今回の学習指導要領の改定スケジュールを下表に示します。

指導要領改定スケジュール.png    ※ 注意....平成の年次で表記しています



 



31年度入試(2019年度)神奈川県公立高校入試各校の内容(変更点等)

県教委から来春の入試内容が発表されていますが、7月に追加の発表もありましたので、まとめて紹介します。
入試制度については、25年度に大きな改革がありましたので来春(31年度)の入試は、制度自体に大きな変更はないものの複数の高校で内学比率の変更や重点化等において修正が図られています。 全日制公立高校の変更点などの内容を下記にまとめました。

◆学力向上進学指定校
指定校へ17校がエントリーしていましたが、うち4校が指定されています。
・横浜翠嵐
・柏陽
・湘南
・厚木
残り13校は、引き続き再度エントリー校に指定されています。
(・川和・多摩・光陵・横浜平沼・希望ヶ丘・横浜緑ヶ丘・横須賀・鎌倉・茅ヶ崎北陵・平塚江南・小田原・大和・相模原)

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※学力向上進学指定校 ⇒ 将来の日本や国際社会でのリーダーとして活躍できる高い資質・能力を持った人材を育成する学校
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◆特色検査の共通問題化
学力向上進学指定校及び指定エントリー校の一部の学校で特色検査の自己表現で共通問題・共通選択問題が実施されます。
実施校 :
横浜翠嵐・柏陽・湘南・厚木(指定校)
希望ヶ丘・横須賀・平塚江南(指定エントリー校)

※特色検査の自己表現問題 ⇒ 資料提示による小論文型自己表現、論理的思考力・判断力・表現力・情報活用能力を見る

◆公立高校の再編
2017年度から段階的に実施の神奈川県公立高校再編計画の3年目にあたる来年度の実施予定です。
≪横浜国際≫
・国際バカロレア コース新設
≪吉田島≫
・生活科学科新設
≪平塚農業・平塚商業≫ 
統合予定1年延期
  新校舎建設予定地に埋蔵文化財が確認されたための統合延期措置

再編計画全体の内容は、こちらをご覧ください。


◆各高校の入試内容の変更等
≪吉田島・生活科学≫
・学力検査・調査書の「技術家庭を2倍」の重点化実施
・面接の観点「高校での教科・科目等に対する意欲」「高校での教科・科目以外の活動に対する意欲」「学校・学科等の特色理解」「将来の展望」「面接の態度」
・第一次選考 内申:学力検査:面接=5:3:2
・第二次選考 学力検査:面接=8 : 2 → 7:3 変更
横浜国際・国際バカロレア
・学力検査 英語2倍の重点化、調査書の英語も2倍の重点化
・特色検査は実技(自分自身の考えについて口頭による英問英答)と自己表現(資料提示による小論文型、ただし記述は「日本語や英語」とあり、英語での記述も入る)の両方実施
・面接の観点「学校・学科等の特色理解」、その他として「入学希望の理由」「中学校での教科等に対する学習意欲」「中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲」
・第一次選考 内申:学力検査:面接:特色検査=4:4:2:4
・特色検査の実技と自己表現は2:2
・少定員のため第二次選考はなし
≪上溝≫
・第一次選考 内申:学力検査:面接=3:5:2 → 4:4:2
≪川崎市立幸≫
・第二次選考 学力検査:面接=8:2 → 6:4
≪希望ヶ丘≫
・自己表現比重第一次・第二次選抜とも 2 → 1 へ変更
≪光陵≫
自己表現廃止
≪横浜市立横浜商業・国際学≫
・第一次選考調査書の英語重点化1.5倍  →  2倍
・学力検査英語重点化 1.3倍 → 2倍
・面接の観点から「将来の展望」と、その他の観点の「受検者の長所・特性」を削除
≪横浜市立横浜商業・スポーツマネジメント≫
・面接の観点から「将来の展望」を削除
≪横浜国際・国際≫
・面接の観点に「入学希望の理由」「中学校での教科等に対する学習意欲」「中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲」を追加
≪生田≫
・面接の観点に「将来の展望」を追加
≪百合丘≫
・第一次選考 内申:学力検査:面接=3:5:2 → 4:4:2
・第二次選考 学力検査:面接=8:2 → 7:3
≪市立桜丘≫
・第一次選考 内申:学力検査:面接=3:5:2 → 4:4:2
≪三浦初声・都市農業≫
・第一次選考 内申:学力検査:面接=4:4:2 → 3:4:3
≪茅ヶ崎≫
・面接の観点から「面接の態度」を削除
≪商工・総合ビジネス≫
・面接の観点から「面接の態度」を削除
≪横浜清陵≫ 
・面接の観点から「学校・学科等の特色理解」削除


なお、7月12日の県教委の発表では、2020年度から横浜緑ヶ丘も自己表現が共通問題・共通選択問題になるほか、川和、多摩、光陵、横浜平沼、茅ヶ崎北陵、小田原、大和、相模原、鎌倉も共通問題・共通選択問題の自己表現を実施する予定と予告されました。
光陵は来春は自己表現を実施しませんが、2020年には共通問題・共通選択問題で復活、昨年廃止された小田原も復活することになります。


※神奈川県公立高校2018年度入試日程








1019年度(平成31年度)神奈川県公立高校入試日程

2019年度入試日程.jpg

30年度版「神奈川県公立高校偏差値ランク表」(31年度入試用)

【 神奈川県公立高校 31年度(2019年度)入試用資料 】

平成30年度(2018年度) 公立高校合格者追跡調査結果による最新版偏差値ランク表です。
採用する模試により高校別のランクは異なります、ひとつの目安とお考え下さい。

30年度偏差値ランク表.jpg
※ 神奈川県公立高校入試の選抜基準はS値です、偏差値はあくまでも目安のひとつです。
画像上でクリックすると拡大できます。


31年度(2019年度)実績をアップしました、こちらをご覧ください。


30年度神奈川県公立高校入試 学力検査結果

【 神奈川県公立高校入試結果・平均点(全日制)の推移 】
--- 25年度から共通選抜・各教科100点満点 / 24年度以前は後期選抜・各教科50点満点 ---
教科 国語 数学 英語 理科 社会
30年度 65.6 56.0 56.1 45.3 41.8
29年度 73.1 63.5 51.9 46.9 54.5
28年度 64.7 51.7 43.0 46.5 52.0
27年度 64.4 52.6 51.8 37.4 50.2
26年度 60.8 51.7 59.6 38.6 49.5
25年度 67.8 65.5 54.8 51.1 68.4
24年度 35.5 33.5 34.4 32.1 31.3
23年度 34.5 32.7 38.3 32.7 35.8
22年度 37.0 31.2 38.8 34.2 36.8
21年度 39.2 32.2 36.7 30.9 33.5
20年度 34.8 31.1 33.5 35.4 32.3
(25年度より各教科50点満点から 100点満点へと変更されています。
 
神奈川県公立高校入試(全日制)の結果が公表されました。
昨年度から導入された「マークシート」の解答形式による2年目の入試となりました。

昨年からマークシートが取り入れられたとは言っても、記述式の問題は従来通り残され「思考力・判断力・表現力」が問われる内容に変わりはありません。
しかし、今年度はマークシートによる解答問題が若干増加し、文章により解答する記述問題が多少減少しました。
しかし全体的には、むしろ難しくなった傾向にあり教科別の平均点の下降に現れています。

入試制度改革以降、知識偏重型の問題から正確に問題を読み解き、そこから知識力をベースに結論を導き出し、それをどう表現するかを問う内容の問題へと変わっていますが、今年度の内容はより高いレベルへと深化しています。

教科別には、大問の配列や配点に大きなありませんでしたが、小問の数や配点、小問ごとの選択肢の数の変更などの変化がみられました。

以下に今年度の各教科の入試問題の内容(変化を含め)を記します。

□ 英語 □
リスニングが2点増え、適語選択が各2点→3点、語順整序が3点→4点に。
英文記述3題→1題、資料を含む文章の読解3題→2題へと変更。

リスニングは、聞きながら文脈をキチン押さえる。
昨年までの聞き取れば解答できる内容の問題がなくなり、聞き取った内容を元にした数値処理や適語(単語)を考え記入する問題など、聞き取った情報を発展させて答える問題へと深化しています。

英作文や長文読解の問題は、英文を論理的に構成する力、英文から正確に情報を読み取る力を問う問題でした。
特に英作文は、未来における受動態を盛り込んだ疑問文を記述する問題、既習の文法や文章構成の力が問われる内容で、日頃から英語に幅広く接した学習が必要な問題でした。

□ 数学 □
計算問題が、数字の記入形式から番号選択(マークシート)形式に変更、各大問最後の問題で番号選択形式→数値記入形式に改められた事により全体的に難易度が上がったと思われます。
図形の証明問題は全記述の完全証明から部分穴埋め(記述)となり、最後に角度を求める問題が出題されました。

単問形式の問題では、問3(ア)で相似と三平方を組み合わせて解く難度の高い問題が出題されました。
関数の問題(ウ)では図形の性質を利用しつつ正確な計算技能が求められました。
確立の問題は、長い問題文を正しく理解し正確に計算を進めていく力が求められました。
最後の証明問題は、穴埋めとなり一見易しくなったようですが、「4点が同一円周上にある」という、ふだんではあまり目にしない内容の記入が出題、証明の流れに図形の性質を入れ理論的に説明する力が求められました。

□ 国語 □
小説文が長くなり、論説文では記述する問題が出題されず記述問題は1題だけとなりました。
全体の作業量は減りましたが、各選択肢の判断レベルは昨年よりも高いものが求められる内容でした。

漢字の出題は、さほど難しい内容ではなく得点に有利な問題でした。
小説文の文章量は増加し、新しい出題形式も見られましたが、主人公の心情は汲み取りやすい内容でしたが、文章をきちんと理解できる力が正誤選択の判断の基準です。
論説文は比較的読みやすい内容でしたが、述べている内容は決して簡単ではなく、正しく読み取り分類・整理する力が求められました。
最後の記述問題は、資料の内容を記述する問題になったことが昨年と異なり、資料からどんな事が言えるのかをまとめてそして表現する力が問われました。

□ 理科 □
例年通り全分野から出題され、理科的に深く思考する問題の出題でした。
問題の出題順序や形式に変化はありませんでしたが、文章を記述する問題が2題→1題に変更となりました。

<物理(問5)> : オームの法則や発熱量についての理解がポイントで、グラフの内容の正確な理解が求められました。
電圧・電流・抵抗・電力・電力量について問われた内容に従って正しく結論付けていく力が求められる内容でした。
<化学(問6)> : イオンへのなり易さについて、実験についての会話文からどのような実験をすれば導き出したい結論が得られるのかを問う問題でした。
<生物(問7 )> : 葉緑体のない“ふの部分”で蒸散が起こるのかという、ふだんあまり目にしないテーマで問6同様どのような実験をすれば導き出したい結論が得られるのかを問う問題でした。
<地学(問8)> : 2つのグラフからどちらが“気温”でどちらが“湿度”かを正しく判断し、そこから導き出す結論を問う問題でした。

□ 社会 □
問題の順序に変更はなかったものの、広範囲にわたる知識が求められ、その知識に基づいて思考し正しい答えを導き出す力が求められました。
文章記述問題は、長い字数を書く問題がなくなり15字以内で記述する形式が1題出題されたのみでした。
しかし、逆に選択形式の問題の難度が全体的に高くなり、昨年に比較し平均点で12.7点も下がりました。

<地理> : 時差に関する問題。会話文の内容と略地図にもとづき、どの生徒がどの都市に住んでいるのかを選ぶ形式の問題でした。
促成栽培と抑制栽培に関する都道府県名およびそれらの栽培方法で生産された農作物のグラフの読み取りなど、知識と資料から結論を導き出す問題が多く出題されました。
<歴史> : 昨年と異なり「並べ替え」の問題が選択肢の多い“6択” や“該当するものを全て選ぶ”などの形式の問題が4題出題されました。
歴史分野ではありますが、歴史・地理・公民などを関連付けた学習方法が必要な問題です。
<公民> : 時事的な内容を含めた政治・経済の広い範囲にわたる知識と、その知識を用いて正しく結論付ける判断力が求められる内容でした。


《 まとめ 》
25年度の入試制度改革以降の「思考力・判断力・表現力」を求める出題の傾向に変わりはありませんが、昨年度の「マークシート」導入により記述の作業時間が減ったものの選択肢を選ぶ内容はより深化した難度の高いものへと変わっています。この傾向は次年度以降も継続されると予測されます。

神奈川県の公立高校入試で良い結果を出す為には、普段からの学習でたくさんの演習を繰り返す事により知識量だけでなく(知識力がある事がベースですが)考える力を身に付けていく事、思考力・判断力そして表現力を早い段階から習慣として身に付けていく事が大切です。





 

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