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教育情報 2017年3月アーカイブ

神奈川県公立高校入試状況(29年度入試)

先週の火曜日2月28日に神奈川県公立高校の合格発表がありました。
今年の入試は、どのような状況だったでしょうか。
 
公立中3生の卒業人数は2005年以降 全体的に減少の傾向にあります。
昨年10月の進路希望調査によると卒業予定者数は69,965名で前年よりも404名の減少。
一方高校等進学希望者数は67,455名・前年対比で766名減と卒業予定者数よりもさらに減少で高校等進学希望率は96.4%でした。
 
実際の出願では、全日制募集定員 43,593名(前年比 157名減)に対し、志願変更後の最終応募者数が52,892名で応募倍率は前年を下回る1.21倍(前年1.22倍)でした。
 
学力検査のないクリエイティブスクールと連携募集を除いた全日制全体の学力検査受験者数は、51,110名で前年の51,802名から名近くの減少となっています。
 
○  応募者数
応募者数のトップは、5年連続で横浜翠嵐の719名、募集定員の違いはありますが2番手の市ヶ尾の570名を大きく上回っています。
以下 元石川の553名、海老名の544名、住吉の534名がトップ5でした。
毎年トップ5に入ってくる湘南が今年は11位と2年連続で応募者数が減少しています。
 
昨年はトップ10にも登場しなかった元石川(3位)・川和(7位)が大きく順位を上げ、その人気度が目立ちます。
 
○  応募倍率
・ 学校別
応募倍率も5年連続で横浜翠嵐が2.01倍の倍率でトップです。
以下  2. 新城 / 1.78   3. 多摩 / 1.63   4. 横浜緑ヶ丘 / 1.612   5. 川和 / 1.607   6. 元石川 / 1.54   7. 柏陽 / 1.53   8. 大和 / 1.500   9. 市立桜丘 / 1.497  10. 市立金沢 / 1.497 と続きます。
難易度の高い上位校は安定的な人気を保っています。
 
昨年1.60倍で5位だった湘南は1.37倍と倍率も下がる傾向でした、とは言っても1.37は湘南は引き続き高水準の倍率です。

・ コース制、学科別の集中度
学校単位の集中度は前記のような内容でしたが、コース制や専門学科、総合学科はどうであったか。
公立高校再編計画がスタートした年の入試でした。
コースを学科として独立させたり、コースを廃し普通科に統合し以前のコースの内容を学校全体に反映する等 再編実施の初年度の入試にあたりどのような変化があったでしょうか。
 
コース・学科別の応募倍率順位(トップ10)は以下の通りです。
1. 市立橘(国際)/  1.92    2. 市立橘(スポーツ)/ 1.67    3. 市立戸塚(音楽)/ 1.64    4. サイエンスフロンティア(理数)1.55     5. 中央農業(畜産科学)/ 1.51    6. 白山(美術)/ 1.44    7. 鶴見総合(総合)/ 1.43   8. みなと総合(総合)/  1.42    9. 川崎総合科学(科学)/ 1.41    10. 弥栄(スポーツ科学)/ 1.41 
 
毎年トップ10に登場する市立橘(国際)(スポーツ)、サイエンスフロンティア(科学)の2校3科以外の7コース(科)は過去3年間では初の登場です。
以前から国際系・理数系は高い倍率で上位に入っていましたが、今年は生田の自然科学や弥栄の国際・理数 等が普通科に統合された事により、登場校の倍率水準は下がっています。
 
昨年までは入ってこなかった1.4倍台の学校が半数を占めています。
その結果募集規模が大きい総合学科がトップ10に登場しています。
理数系・国際系、そして川崎総合科学なども含め理数・国際色の強い総合学科の人気は今後も続くと思われます。
 
○   応募の取り消し・入試当日の欠席
取り消し・当日欠席も含め全県で564名が受験しませんでした。

例年上位校では、都内等の有名私立を第一志望とし、合格発表が早い私立への進学を決めた生徒が、受験日の遅い公立高校の受験をキャンセルする事例が見られます。
今年も最多人数を記録したのは横浜翠嵐の67名です、受験後の取り消し78名を含めると145名となり高水準で毎年続いています。
旧学区トップ校では毎年の事例ですが、応募取り消し・欠席人数の多い学校を挙げると
横浜翠嵐67名、 市ヶ尾22名、 生田19名、 湘南16名、 川和16名、 柏陽14名、 元石川12名、 私立東12名、 サイエンスフロンティア12名です。
 
受験後の取り消しは、
横浜翠嵐 78名、 湘南 23名、 サイエンスフロンティア 15名、 川和・神奈川総合(国際文化) 各8名、 柏陽・新城  各7名、 多摩 6名 などでした。
 
応募取り消し・受験欠席・受験後取り消しを含め旧学区トップ校だけでなく2番手校や中堅校でも出ています、東京近隣地域での人数が多いのが特徴です。
 
 
 
公立高校再編計画 初年度の今年の入試でしたが、全体を見渡すと受験生の動向の変化がありました。
入り易い特に普通科系の公立高校の人気が低下しています、一方で旧学区トップ校や2番手校は高い人気です。
上位校をめざす受験生が公立の進学校にこだわり、受験生が集中するようになってきています。
神奈川県の高校事情がかなり変わってきたことを改めて認識させる入試結果でした。



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