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教育情報 2020年6月アーカイブ

令和2年度神奈川県公立高校入試 学力検査結果・分析

【 神奈川県公立高校入試結果・平均点(全日制)の推移 】
--- 25年度から共通選抜・各教科100点満点 / 24年度以前は後期選抜・各教科50点満点 ---
教科 国語 数学 英語 理科 社会
R 2年度
(2020年度)
69.1 55.7 49.4 58.2 55.9
31年度
(2019年度)
59.1 50.3 49.8 61.3 42.5
30年度 65.6 56.0 56.1 45.3 41.8
29年度 73.1 63.5 51.9 46.9 54.5
28年度 64.7 51.7 43.0 46.5 52.0
27年度 64.4 52.6 51.8 37.4 50.2
26年度 60.8 51.7 59.6 38.6 49.5
25年度 67.8 65.5 54.8 51.1 68.4
24年度 35.5 33.5 34.4 32.1 31.3
23年度 34.5 32.7 38.3 32.7 35.8
22年度 37.0 31.2 38.8 34.2 36.8
21年度 39.2 32.2 36.7 30.9 33.5
20年度 34.8 31.1 33.5 35.4 32.3
(入試制度改革により25年度より各教科50点満点から 100点満点へと変更されています
 ※ 29年度よりマークシート導入


令和2年度神奈川県公立高校入試(全日制)の結果が公表されました。
25年度の入試制度改革以降記述式の問題が増えました、29年度の「マークシート」の解答形式導入後
記述問題が若干減ったものの選択肢が複雑化しています。マークシートが取り入れられたとは言って
も難度が下がった訳ではなく、記述式の問題のみならず選択問題も含め「思考力・判断力・表現力」
が問われる内容に変わりはありません。

入試制度改革以降、知識偏重型の問題から正確に問題を読み解き、そこから知識力をベースに結論を
導き出し、それをどう表現するかを問う内容の問題へと変わっています、この傾向は継続的に続いて
います。
以下に今年度の入試問題 各教科別のポイントと主な内容を記します。

□ 英語 □
全体の構成や配点は昨年度と同様な内容だった。
読解力が試される問題が多く昨年同様に難易度は高く得点のバラつきは大きかったと言える。
「聞くこと」「書くこと」「読むこと・書くこと」についての基本的な問題の正答率は高かったが、
日常生活の場面にふさわしい内容を考え英作する記述問題と、英文と資料から必要な情報を読み取り
内容を問うものを選択する問題の正答率は低かった。
特に例年同様な出題の問5の日常を描いたマンガをヒントに答える英作文の問題は毎年正答率が低い
難度の高い問題で今年の正答率は13.3%でした。

□ 数学 □
昨年に比べ問題の難易度はやや下がったように見受けられるが、出題傾向に変化があり中学3年間の
履修内容を満遍なく学習する事が求められている。また問題構成で大問が1問減り配点の変更ととも
に1問の比重が増した。
基本的・標準的な計算力を問う問題の正答率は高かった(問1・問2)が、条件を正確に読み取り考察
することが必要な関数の問題、確率の問題、平面図形・立体図形の問題や条件を満たす方程式を立式
して解を求める問題の正答率が低かった。
比較的正答率の高い問1の内容でも新たに根号を含む乗法公式を利用する問題が出された。
問3(ウ)の相似を利用して面積を求める問題の正答率は5.1%と難度の高い問題だった。
問6(ウ)の空間図形も問題に示された展開図を利用せず平面どうしを組み合わせた展開図を描く必要
がある問題で高難度だった(正答率0.5%)

□ 国語 □
全体の大問構成や問題の形式は昨年と変わりなかったが、問題の難易度は全体的に下がり、平均点
は昨年に比べ10点下降した。
助詞の用法で同じ働きをするものを選択する問題、理論的な文章の空欄を埋める語の組み合わせを
選択する問題で正答率は高かったが、指定された語句を用いて制限字数内で記述する問題で低い
正答率だった。
問1は毎年漢字の問題、今年は普段目にする漢字で難度の低い得点し易い問題だった。
問2の古文も文意がつかみ易い内容で、選択問題も比較的解きやすい問題だった。
問5の論述の問題(イ)は本文や資料を丁寧に読めば答えが絞れる問題だったが、やはり記述問題は
正答率が低く正答率26.4%。
同様に問4(オ)の6字と7字という短い文章を記述する問題も正答率45.7%と全体から比較すると低
い正答率だった。

□ 理科 □
全体の大問構成や問題数に変化はなかったが、問題文の情報量や思考問題の増加により難易度は
上がった。
例年通り全分野から出題され、理科的な知識に基づいてそれを活用する力、考え方を問う例年通り
の内容でした。昨々年までの高難度から昨年は平易化した印象でしたが、今年は昨々年までの高難
度ではないものの若干難度が上がり調整が入ったようです。
問1・問5の物理分野では文章や図形から読み取った内容を原理原則に当てはめて解く問題で、磁
界とバネの問題で苦戦したようで正答率が低かった。
問2・問6の化学分野では、化学変化・イオンの問題が出題され、基礎的な知識を問う内容が多か
った。正答率が高かった中で問6(エ)の電気分解の実験結果から物質の組み合わせを選択する問題
は正答率20.1%と低く、実験内容から結果を考察する訓練学習が必要です。
問8の地学分野の問題も知識をベースに図を読み解く力を試される問題でも苦戦したようです。

□ 社会 □
問題構成が昨年の6問から1問増え7問となり、最後の問題は地理・歴史・公民3分野の融合問題
が出題された。
昨年に比べ平均点が上がり難度が平易化したように思われるが、基礎的な知識を問う問題の正答率
は高かった一方で、より深い知識と理解の上に思考・判断した結果を選択する問題の正答率は低か
った。また問7以外にも分野を融合した問題も出題され、地理・歴史・公民を単独に学習するので
はなく3分野をリンクして学習する必要性がある。そして、知識を身に付けるだけでなく、それを
どう活用考察し正しく結論付けるかの判断力が求められている。


《 まとめ 》
25年度の入試制度改革以降の「思考力・判断力・表現力」を求める出題の傾向に変わりはありま
せんが、「マークシート」の導入により記述の作業時間が若干減ったものの選択肢を選ぶ内容はより
深化した難度の高いものへと変わっています。この傾向は次年度以降も継続されると予測されます。

神奈川県の公立高校入試で良い結果を出す為には、普段からの学習でたくさんの演習を繰り返す事に
より知識量だけでなく(知識力がある事がベースですが)考える力を身に付けていく事、思考力・
判断力そして表現力を早い段階から習慣として身に付けていく事が大切です。



早稲田育英ゼミナール
読売ランド教室

 

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