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教育情報 2011年5月アーカイブ

神奈川県公立高校入試制度改革≪その1≫

神奈川県は「入試制度検討協議会」において公立高校入試制度の改革について検討してきました。
この程「神奈川県公立高等学校選抜制度改善方針(案)」を策定し公表しました。

  1. 入試改革は2013年度(平成25年春の高校入試)から実施

  2. 全日制・定時制とも前期選抜・後期選抜の区別をやめ統合する。
    全日制は1回のみの選抜とし、定時制は全日制と同様の4回の選抜のほかに分割後期日程を置くことが出来る。
    欠員が生じた時は二次募集を行う。

  3. 選抜はクリエイティブスクールを除く全校で「学力検査」と「面接」を実施し、スポーツ系や芸術系など必要な学校は「特色検査」(実技等)を実施することが出来る。
    クリエイティブスクールは学力検査を行わない。

  4. 学力検査は原則として5教科。
    ただし、特色検査を実施する場合は3教科まで減らすことができる。
    学力検査の独自問題は実施しない、なお2教科以内に限り傾向配点で重点化が可能。

  5. 調査書の中2・中3の比重は従来どおり。
    ただし、3教科以内に限り傾向配点で重点化が可能。

  6. C値の用語は今後は面接点について用いる事とし、従来のいわゆるC値は新制度では【S値】と呼称する。

  7. 「調査書の内申:学力検査:面接」を各100点満点に換算し、その比率は各項目とも2以上の整数値とし「3:5:2」など和が10になるように設定する。

23年7月15日から8月15日までの間、この案に対しての県民の意見募集が実施されます。
その後、意見を踏まえた修正が行われ10月には決定の予定です。


参照記事
「C値』」 入学者選抜制度(現行制度)
新制度情報≪その2≫ 23年12月1日現在
新制度「S値」 について 24年6月

C値って何? 神奈川県公立高校の入試のしくみ

神奈川県公立高校入学者選抜制度の概要

前期選抜(面接等による選抜)

  • 調査書や面接をもとに<総合的な選考>を行います。
    (作文・実技検査・自己表現活動を同時に行う学校もあり)
  • 学力検査は行いませんが、全ての学校で面接を行います。
    (面接の資料となる「自己PR書」を事前に提出します。)
  • 前期選抜を志願せず、後期選抜のみに志願することも出来ます。
※ 内申点重視(調査書 + 面接による選抜)

後期選抜(学力検査等による選抜)

  • 前期選抜の合格者は志願できません。
  • 志願変更が1度だけ可能です。
  • 3教科~5教科の学力検査を行います。
    (通常5教科x50点=250点満点の学力検査)
  • 作文・実技・自己表現活動の検査を同時に実施する学校もあります。
※C値による選抜
※募集定員の80%をC値の上位から選抜

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前期選抜・後期選抜の募集定員の割合

神奈川県公立高校は、前期・後期の募集定員の比率を「3:7」から「8:2」の割合で高校別に独自に設定しています。
上位校ほど後期選抜の比率を高く設定し、且つ内申点よりも入試点を重視した傾向にあります。


【追記】
上記内容は平成24年度までの選抜方式です。
平成25年度からの改革新制度は下記をご覧下さい。

神奈川県公立高校入試制度改革
新制度S値について

23年度神奈川県公立高校入試結果(後期選抜)

神奈川県公立高校入試結果(平均点)の推移【全県共通問題】
教科 国語 数学 英語 理科 社会
23年度 34.5 32.7 38.3 32.7 35.8
22年度 37.0 31.2 38.8 34.2 36.8
21年度 39.2 32.2 36.7 30.9 33.5
20年度 34.8 31.1 33.5 35.4 32.3
19年度 38.9 33.4 33.1 31.6 35.5
18年度 38.1 30.7 36.9 35.3 33.9
今春の入試学力検査結果(平均点)は、数学を除き軒並み下がりました。
特に国語は2.5点のダウンでこの2年間でかなり解き難い問題となっています。
数学は昨々年並みに戻った平均点でした。
 

【各教科の出題分野別の状況】
■国語
文章を読み取る力をみる問題においては高い正解率でした。
一方、敬語の使い方を問う問題や文章から示されたものを選ぶ問題、そして制限字数のある記述式問題と漢字の書き取り問題の一部の難解問題で低い正解率でした。

■数学
基本的な計算問題、2次方程式、因数分解などは高い正解率でした。
情報を正確によみ取り答えに結び付ける問題→グラフ上の線分の長さの比や空間図形の問題の正解率が低かった、特に三平方の定理や相似な図形の比を利用し距離を求める問題、展開図を組み立てて解く図形の問題は極端に低い正解率だった。

■英語
今年も高い正解率を示したのは「読む」「聞く」に関する基本的な問題でした。
一方、長文読解は今年も低い正解率でした、また表を参考にする穴埋め問題、正しい単語を書く問題では理解している者とそうでない者の開きが大きく、両極に点数がバラつく問題でした。

■理科
基本的な知識を問う問題は高い正解率でした。
しかし基本的な知識を活用して実験結果や観測データをよんだ結果と結びつけ考察結果を解答する問題は低い正解率でした。
またイオン式を記述する問題も正解率の低い結果でした。

■社会
三分野(地理・歴史・公民)とも基本的な知識を問う問題は高い正解率でしたが、事象などを空間的な広がりで捉える問題、グラフを読み取り指定された語句で制限字数内で書く問題、統計地図を作成する問題、歴史的な出来事を解答する問題、そして公民の記述問題では全体的に正解率が低かった。

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